グローバルアカウントの設定

グローバルアカウントはシングルサインオン (SSO) テクノロジー機能であり、1 つのグローバルログイン名およびパスワードを用いて、様々な Parallels 製品にログインできます。 Parallels Plesk Panel に複数のアカウントをお持ちの場合、それらをすべてグローバルアカウントに接続して、それらのアカウントを毎回パスワードを入力せずに切り替えることができます。 他の Parallels 製品のアカウントをグローバルアカウントに接続して、それらのアカウントを証明書を入力せずに切り替えることもできます。

シングルサインオンを使用するには、まずサーバに SSO サービスをインストールしてから、そこにご使用の Parallels Plesk Panel サーバを接続する必要があります。 SSO サービスは、Parallels Plesk Panel がインストールされているのと同じ Linux/Unix ベースのサーバか、あるいは Linux/Unix OS を実行している別のネットワークコンピュータに置くことができます。

Windows ベースのマシンを使用して SSO サーバを稼動させることはできません。

Parallels Plesk Panel をビリングサポートと一緒にインストールした場合は、SSO サービスもサーバにインストールされているため、このセクションで後に説明するようにシングルサインオンのサポートに切り替えるだけで使用を開始することができます。

SSO サービスがインストールされていない場合は、それをご使用の Parallels Plesk Panel server for Linux/Unix か、別の Linux/Unix ベースのマシンにインストールする必要があります。

別の Linux/Unix ベースのマシンを SSO サーバとして使用する場合は、Parallels Plesk Panel サーバと SSO サービスを実行するコンピュータの間で、システム日時の同期を取る必要があります。 これは SSO サービスコンポーネントをインストールする前に行う必要があります。 それは、SSO クライアントとリモート SSO サーバ間の認証は、SSL 証明書を使用して行われるからです。 証明書は、クライアントとサーバのマシンの日時が一致していることに関して非常に厳密です。

SSO サービスをインストールするには、以下を実行してください。

  1. SSH を介してサーバシェルにログインします。 「root」ユーザアカウントを使用します。
  2. Parallels Plesk Panel がインストール済みのサーバ上にインストールする場合はparallels_installer バイナリファイルを検索します。それは通常、FreeBSD および RPM ベースの Linux システムでは /usr/local/psa/admin/bin/ ディレクトリに、DEB ベースの Linux システムでは /opt/psa/admin/bin/ ディレクトリにあります。

    Parallels Plesk Panel がインストールされていないサーバ上にインストールする場合は、インストーラファイルを取得してサーバにコピーする必要があります。

    1. http://www.parallels.com/jp/download/plesk9/ から、ご使用の OS 用の Parallels 製品インストーラユーティリティをダウンロードしてください。
    2. それをサーバのハードディスクに保存します。
    3. 作業ディレクトリを、Parallels 製品のインストーラユーティリティがあるディレクトリに変更します。例えば以下の通りです。

      # cd /root/plesk

    4. Parallels 製品のインストーラの実行権限を設定します。

      # chmod +x parallels_products_installer_file_name

  3. インストーラを --web-interface オプションで実行します。

    # parallels_products_installer_file_name --web-interface

  4. ウェブブラウザを開いて、アドレスバーに https://machine.domain.name:8447/ または https://IP-address:8447/ と入力します。 Parallels 製品インストーラのウェブインターフェースが表示されます。 root でログインします。
  5. [製品のインストールまたはアップグレード]をクリックします。 インストール済みまたはインストール可能な Parallels 製品のリストが表示されます。
  6. SSO 関連のチェックボックスを選択します。
  7. フルインストールを選択して、[続行]をクリックします。
  8. インストールが終了したら、[OK]をクリックします。

Linux/Unix サーバでシングル・サインオンのサポートを有効にするには、以下を実行してください。

  1. SSH を介してサーバシェルにログインします。 「root」ユーザアカウントを使用します。
  2. シングルサインオンサーバに自分のサーバを登録します。 それには、次のコマンドを実行します<parallels_plesk_panel_installation_directory>/bin/sso --set-prefs -server https://idp-master.example.com:11443
  3. シングルサインオンを有効にします。 それには、次のコマンドを実行します<parallels_plesk_panel_installation_directory>/bin/sso -e

これで、「グローバルアカウントの作成」のセクションに進むことができます。

SSO コマンドラインユーティリティの使用方法について詳細は、『Parallels Plesk Panel 9.5 for Linux/Unix Command Line Utilities Reference』の「Single Sign-On Configuration」のセクションを参照してください。

Windows サーバでシングルサインオンのサポートを有効にするには、以下を実行してください。

  1. サーバシェルに管理者としてログインします。
  2. シングルサインオンサーバに自分のサーバを登録します。 それには、次のコマンドを実行します。<parallels_plesk_panel_installation_directory>¥bin¥sso.exe --set-prefs -server https://idp-master.example.com:11443
  3. シングルサインオンを有効にします。 それには、次のコマンドを実行します。<parallels_plesk_panel_installation_directory>¥bin¥sso.exe -e

このセクションの内容:

グローバルアカウントの作成

ローカルアカウントをグローバルアカウントに接続

アカウントの切り替え

グローバルアカウントパスワードの変更

グローバルアカウントからローカルアカウントを接続解除